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  • カワサキだから来れたのさ。
    バイク板 より

    24 名前:774RR[sage] 投稿日:2009/06/29(月) 21:58:26 ID:Ms9kN0lR
    草木も眠るという丑三つ時、一台の単車に乗った男が
    安土城の天守閣に静かに降り立った。

    メタリックディアブロブラックの塗装が施された車体は
    暗闇と同化し、その身を隠すのに最適なカラーだ。
    男は慣れた手付きで単車を操作し、城内へとその身を潜り込ませる。
    魔王を暗殺せよ。それが男に与えられた使命だった。

    城内を静かに走っていると、先の曲がり角から突然見張りの兵士が現れた。
    瞬間、スロットルを開け車体をウィリーさせる。
    兵士が何かを叫ぼうとしたとき、フロントタイヤが兵士の顔面を直撃する!
    後ろに倒れる兵士。男は間髪入れずリアブレーキを握り
    兵士の額に死神の鎌を振り下ろした!
    ゴシャッという嫌な音が響き渡り、フロントタイヤの下から
    赤い血が小さな川を作り始めようとしていた。

    男はそれに目もくれず、目的の場所を目指して静かに発進した。
    慎重に走る事10分弱。ある部屋の前に辿り着いた。
    昔の主君を自刃に追いやった魔王が、この向こうにいる・・・
    そう思うと、五体からにじみ出る殺気を抑える事ができなかった。
    強くスロットルを開け襖を突き破る。部屋の中には一人の男が立っていた。
    「信長殿、お命頂戴致す!」
    しかし信長と呼ばれた男は眉一つ動かさず忍者と単車を睨みつけている。

    しばしの沈黙が過ぎたあと、信長が尋ねた。
    これでここまできたのか、と。

    笑って答える。

    カワサキだから来れたのさ。

    Ninja250。






    **********




    週末。
    その男はビッグビジネスの契約を成立させ
    一人プレハブの仮オフィスからテレビを眺めていた。

    幾年(いくとせ)の寂しさを乗り越えたことであろうか・・・
    あの焦燥感、戦慄。まだ孤独感だけ頭から離れない。

    まだ真夜中の県営住宅。
    ガレージから現れたのは、男とライムグリーンの車体。
    キーを捻る。パラツインの咆吼がダラララーとこだまし・・・ない。
    新型マフラーがこの小さな猛獣を完璧に封じ込めていた。解き放つのはスピードだけでいい。

    昼間は快適な関越下り線。だがこの時間はまさに恐怖だ。
    大型トラックから逃げるかのように左車線を駆け抜ける。
    埼玉県を駆け抜け一気に北に向かう。
    洗練されたちょっと暗いデュアルライトが
    あたかも男の悲哀を慰めるかのように薄暮の道を照らす。

    峠に辿り着く。朝日が男を祝福するかのように 山の向こうから昇り始める。
    その明りでオイル量をチェック。大丈夫。これは水冷4stだ。
    張っていた全身の緊張感が一気に抜けた。

    生きている実感・・・そして気付く。私は生かされていたのだ、と。

    畑の農夫が尋ねた。
    SSですか、と。

    笑って答える。

    ツアラーですよ。

    Ninja250R。
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